東桜島町のドライブインというのは、鹿児島市東桜島町にあるドライブイン跡です。
もうずいぶん前から営業していないのか、草木に覆われています。
建物が現存
国道 224 号線・通称溶岩道路を走行し、東桜島町に差し掛かると草に覆われそうな駐車場があります。
駐車場の奥は原野のようですが、よく見ると建物があるのがわかります。
これこそ、東桜島町のドライブインとよばれている建物です。
営業をやめてから、いったいどれくらいの時間が経過しているのか想像もつきません。
しかし、草木に覆われながらも建物は現存しています。
売物件の看板
廃業して間もない時期には、原形をとどめていたと思われます。
しかし、買い手がつかなかったのでしょう。
放置されている間に、植物に覆われています。
しかも、時とともに建物は老朽化し損傷していきます。
今なお売物件の看板は掲示されています。
桜島は観光地であり、溶岩道路は交通量も少なくありません。
ただし、桜島の噴火の影響は避けられません。
それは降灰だけの問題ではなく、立入禁止になる可能性も否定できないのです。
そのためビジネス的には触手が動かないのかもしれません。
ネコの住処になっている
草木に覆われているため、建物には簡単に近づけません。
敷地からはみ出した草が、道路まで覆いつくしそうです。
唯一近寄ることができたのが、いちばん西側にある棟です。
中にいたのは、無数のぬこさまでした。
家主がいないのをいいことに、雨風をしのげる住処にしています。
1989年(平成元年)の航空写真では、営業していて駐車場にバスらしきものが2台みえます。
2015年(平成15年)の航空写真では、草木に覆われはじめているのがわかります。
関連記事
【関連記事】桜島ふるさと観光ホテル 桜島観光のシンボルだったホテルと龍神露天風呂
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景