慈眼寺(じげんじ)公園というのは、鹿児島市下福元町にある公園です。
慈眼寺が廃寺となった跡地に整備されています。
慈眼寺
補陀山慈眼寺は飛鳥時代に、日羅(にちら)が開山した寺院といわれています。
日羅というのは、実は日本人で、朝鮮半島に渡り百済の役人として徴用された人物です。
日本へ帰った後、坊津の一条院をはじめ、多くの寺院を開山したとされています。
慈眼寺について詳しいことがわかっているのは、のちに島津久豊公によって再興されてからの歴史です。
島津家久公の菩薩寺となったこともあり、とても繁栄しその名を馳せています。
薩摩の三ヶ寺のひとつとされていました。
しかし、明治はじめの廃仏毀釈で破壊されてしまっています。
入口には全壊を免れた、仁王像が残されています。
稲荷神社のあるあたりには、慈眼寺の観音堂がありました。
現在は、一帯が慈眼寺公園として整備されています。
鹿児島市立ふるさと考古資料館
ふるさと考古資料館は、鹿児島市の考古学資料館で、遺跡の発物の研究や展示をしています。
慈眼寺公園内の一角をなし、敷地内は庭園になっています。
考古学資料の見学と行楽を同時に行うことができます。
正面の石畳では、少年たちがスケートボードを楽しんでいます。
ケヤキ並木では、読書をされる方がいました。
緑のトンネルでは、散歩中の方がいらっしゃいます。
芝生広場では、家族連れの方がランチの用意をされています。
カスケード(イタリア式水階段)では、野鳥が休憩していました。
花畑
花畑には、菜の花・ネモフィラ・コスモスなど、四季折々の花が植えられます。
訪れたときは、ちょうどネモフィラが開花し始める時期でした。
さくら広場
和田川沿いの遊歩道へ降りると、さくら広場があります。
鹿児島県内でも早い時期に開花することで知られます。
各地の名所に先駆けてさくらを楽しむことができます。
そうめん流し
慈眼寺公の名物は、そうめん流しです。
渓谷沿いで涼みながら、そうめん流しを楽しめます。
ただし、3月中旬から10月末までの期間限定営業となります。
和田川の対岸に駐車場があるので、遊歩道に降りなくても行くことができます。
谷山神社
谷山神社は、慈眼寺公園内で最も高い場所に鎮座します。
鹿児島市立ふるさと考古資料館の駐車場から行くと、急な階段を登ることになります。
社殿前に駐車場がありますので、車で行くこともできます。
ご祭神は、懐良親王(かねよししんのう)です。
時は南北朝時代、懐良親王は南朝の後醍醐天皇の皇子で、征西将軍として九州へ赴いています。
1342年から6年間は、谷山城の近くに御所を構え、九州平定にあたりました。
境内の展望所からは、桜島が見えました。
谷山神社は、鹿児島市下福元町にある神社です。 境内となるあたりは、南北朝時代(1336~1392)に南朝の征西府が置かれていました。 ご祭神 懐良親王(かねよししんのう) […]
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