笠沙町役場は、現在の鹿児島県南さつま市にあった役場です。
2005年(平成 17 年)に、笠沙町は合併により南さつま市となっています。
合併前は川辺郡笠沙町(かささちょう)でした。
風光明媚な野間半島の大部分を占めていた町です。
庁舎
笠沙町役場の庁舎は、南さつま市発足後は市役所の笠沙支所として使われています。
昭和時代の典型的な役場らしい建物が残っています。
現在も現役の役所です。
しかし、隣に新庁舎らしき建物が建てられています。
最近は耐震の問題もあり、次々と古い建物が建替えられています。
旧笠沙町役場の庁舎もその役目を新庁舎に譲ろうとしています。
旧庁舎は近い将来、解体されてしまう可能性もあります。
速攻、写真を撮っておくことにしました。
旧庁舎は、数少なくなってきた役所らしい建物で、文化遺産といっても過言ではありません。
笠沙町
笠沙町(かささちょう)は、鹿児島県川辺郡にあった町です。
古事記の天孫降臨にある、笠沙之御前にちなんで付けられた名称です。
合併以前は、4,000人に満たない小規模な自治体でした。
加世田市をはじめとした5市町村の合併で、3万人を超す市民がくらす市となりました。
地形
薩摩半島の西岸は、串木野から加世田まで、広大な吹上浜の砂丘地帯です。
ところが、笠沙町に入ったとたん、リアス式海岸となります。
おかげで、高崎山や野間池など変化に富んだ海岸線を楽しめます。
沿革
薩摩藩政下では、加世田郷の一部でした。
明治初期の大浦(おおうら)村・赤生木(あこうぎ)村・片浦(かたうら)村がのちの笠沙町です。
1889年(明治22年) | 町村制度施行により西加世田村発足 |
1992年(大正11年) | 笠沙村へ改称 |
1940年(昭和15年) | 笠沙町へ改称 |
1951年(昭和26年) | 大浦村が分立 |
2005年(平成17年) | 加世田市・川辺郡大浦町・坊津町・金峰町と合併 南さつま市となる |
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