南さつま市の国道266号線沿いには、海沿いに絶景スポットが広がります。
なかでも、南さつま市が選定した 8 つの景勝地を、「南さつま海道八景」とよんでいます。
南さつま海道とは?
南さつま海道というのは、南さつま市の九州本土最南西端を海沿いにまわるルートのことです。
起点は南さつま市役所です。
旧町村名でいうと、大浦・笠沙・坊津をまわり、枕崎市の市境が終点です。
全長は62㎞です。
標識の「♯」以下の数字は、起点南さつま市役所から、順路通り回った場合の距離です。
1.高崎山展望所 薩摩半島と崎ノ山が見える番所跡
高崎山(こさきやま)展望所は、北方向の海が見えます。
左の小島が神の島で、中央が崎ノ山半島、今通ってきた国道226号線が右下に見えます。
左のギザギザした山が金峰山で、その下に吹上浜が広がっています。
左端が長島で、阿久根から川内方向の眺めです。
甑島(こしきじま)方向を撮影するには、もっと良いカメラが必要です。
なるほど、ここに番所を置けば東シナ海から薩摩国に近づく船は全部見えます。
2.谷山展望所 城壁のような段々畑
谷山展望所のみどころは、段々畑です。
谷山の斜面には、まるで城壁のような見事な段々畑が残されています。
江戸時代に、長い年月をかけて開墾され石積みしたものです。
笠沙半島では、こうした石積みが農地以外でも見られます。
3.後浜展望所 野間崎の展望
野間岬はかつては離島でした。
永年の間に砂州が発達して陸続きになっています。
後浜展望所からは、野間岬一帯を見ることができます。
目の前の大きな切り立った岩を立神といいます。
野間岬が見えます。
夕日が美しいスポットです。
八景中、最も海が近いので、水の透明度がよくわかります。
この日後浜で会ったのは、すべて釣り人でした。
4.笠沙美術館展望所 映画007の撮影地・沖秋目島
笠沙美術館展望所から見た東シナ海には、沖秋目島が見えます。
その姿は、まるで怪獣が横たわっているようです。
1967年(昭和42年)に公開された映画、「007は二度死ぬ」は、日本を舞台にしていました。
漁村のシーンは坊津でロケが行われ、沖秋目島でも撮影が行われています。
島の裏側に洞窟があって、作中では毒ガスが発生しているという設定でした。
007撮影記念碑というのは、 鹿児島県南さつま市にある 「007は二度死ぬ」 の撮影地に建てられた記念碑のことです。 ロケが行われたのは半世紀以上も前ですが、現在もファンが訪れる聖地になっています。 […]
5.落水展望所 亀の形に切り立った崖の亀ヶ丘
落水展望所のみどころは、亀ヶ丘岩壁です。
亀ヶ丘は、山頂が亀の形に見えることから名づけられています。
まあ、見えますが電線が気になります。
電線を外すと、木が被ります。
山を見るスポットですが、海の景色も普通にきれいです。
亀ヶ丘の山頂に展望所や牧場があるので、いつか行ってみます。
亀ヶ丘展望所は、鹿児島県南さつま市大浦町にある展望所です。 個性ある3つの展望所の眼下には、ここでしか味わえない感動の絶景が広がっています。 亀ヶ丘 下から亀ヶ丘を見上げる[…]
6.丸木崎展望所 泊浦一帯を見るスポット
丸木崎展望所からは、270°くらいの角度で、ぐるーっと海が見渡せます。
風車があるのが番屋山で、海沿いの集落が泊浦です。
完全に逆光ですが、中央は輝津館(きしんかん)で、左に坊津病院が見えます。
峰ケ崎方向です。
沖に浮かぶのは左が大瀬で、右が草島です。
丸木半島の先端は、ヒサゴ瀬です。
左から、B&G海洋センター、玉川大学の施設、丸木浜です。
夕日が水平線に沈む夕日映えスポットです。
晴れた日の昼間は、どこかしら逆光になる方角があります。
時間帯や季節を変えれば、また違った写真を撮ることができます。
7.輝津館展望所 国指定名勝・双剣石を見る
輝津館(きしんかん)というのは、坊津歴史資料センターのことです。
観光案内所や市役所支所などが集まる、坊津(ぼうのつ)の文化、観光、行政、の中心施設です。
輝津館展望所から見える、天に向かって剣のようにそびえ立つ岩が双剣石です。
この双剣石一帯は、国の名勝「坊津」として指定されています。
8.耳取峠展望所 枕崎市街地と開聞岳
耳取峠展望所は、眼下に枕崎市街と遠くに開聞岳、さらにその奥に大隅半島が見えるスポットです。
早朝に行くと、開聞岳から昇る朝日をみることができます。
右端に、枕崎市の竜神岩も見えました。
名前の由来は諸説ありますが、眺望に見ほれるのは間違いありません。
耳取峠で起点の南九州市役所から62㎞です。
この先を下れば、2㎞で枕崎市へ入ります。
連続する宝石のような絶景
指宿が薩摩半島の「最南端」で、佐多岬が大隅半島の「最南端」というインパクトがあります。
そのため、南さつま海道には行ったことがありませんでした。
八景どころか海道全部が強烈な絶景続きです。
これは、南九州屈指の絶景ルートに間違いありません。
ただし、国道226号線は改良中です。
難所こそありませんが、基本はリアス式海岸の断崖に沿う道路です。
走破するだけで約1時間40分かかります。
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