薩摩塩屋駅は、鹿児島県南九州市にあるJR九州指宿枕崎線の駅です。
国道226号線から入ると、林の中に埋もれ少しわかりにくい場所にあります。
旧国名を冠する塩屋駅
塩屋駅というと、神戸市にあるJR西日本山陽本線の塩屋駅が有名です。
指宿枕崎線の塩屋駅は、旧国名を冠し薩摩塩屋駅となっています。
塩屋というのは、その昔このあたりで製塩が行われていたのが地名の由来と考えられます。
旧知覧町の鉄道駅
薩摩塩屋駅は、1963年(昭和38年)の開業当初より、旅客のみを取り扱う無人駅でした。
かつては島式ホームで、1面2線を有していましたが、現在は1面1線の単式ホームになっています。
本線より引き込まれた留置線が、島式ホーム時代の名残を残します。
留置線は、保線用機械を留置するためのものです。
1965年(昭和40年)に南薩鉄道知覧線が廃止されて以降、知覧町の鉄道駅は、本駅と松ヶ浦駅の2駅となっています。
南国感あふれる風景
駅前のスペースには、ロータリーらしきものがありますが、現在はその機能は必要なくなっています。
駅舎はなく、ホーム上の待合所もありません。
駅の裏側には、農地が広がっています。
枕崎駅方向にも、指宿駅方向にも、非電化単線の線路が伸びる、典型的なローカル線の線路が伸びています。
ただし、若干亜熱帯特有の植生が広がり、他路線の風景とは一線を画しています。
名所案内
指宿枕崎線と並行して走る国道226号線を横切り、薩南海岸へ向かうと御茶屋の場 (おちゃんば) 公園があります。
1724年、薩摩藩主が知覧巡視の際、歓待した茶亭があった場所です。
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