白鳥神社は、宮崎県えびの市にある神社です。
社名の由来は、霧島山系の白鳥山です。
第一鳥居
白鳥神社第一鳥居は、宮崎県道30号線、通称「霧島バードライン」沿いです。
第一鳥居から参道を歩くと200 段ほどの石段となります。
県道30号線を車で少し下ると、第二鳥居までの車道の入口があります。
駐車場は第二鳥居前の方がかなり広いです。
足腰が不安な方や、お急ぎの方は第二鳥居まで車で登ることをおススメします。
バスでおいでの方は、表参道の石段を登ります。
水分神社(みくまりじんじゃ)
第一鳥居横の社殿は、水分神社(みくまりじんじゃ)です。
白鳥神社の末社になります。
ご祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)のお妃さま、弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)です。
阿吽の仁王像
仁王像といえば、通常仏教寺院の門に立っています。
神仏習合の時代は、神社は管理する別当寺とセットになっていました。
仁王像はその名残です。
白鳥神社の別当寺は、満足寺でした。
第二鳥居に向かう車道の途中にある、キャンプ場が満足寺跡です。
アカマツの切り株のモニュメント
1668年の奈良東大寺大仏殿の火災にともない、再建に使う大仏殿の梁材を全国でさがしました。
白鳥神社の境内にあった、樹齢 2000年ともいわれる2本の巨大アカマツが使われることになりました。
この時代宮崎の山奥から、奈良へと巨大なアカマツを運ぶのは大事業でした。
1703年から、延べ10万人と牛4千頭もの労力を使っています。
現在も東大寺大仏殿は、白鳥神社の赤松によって支えられています。
実際の赤松が生えていた場所は、本殿の裏手になります。
由緒
白鳥神社は、性空上人が日本武尊のお告げにより創建したと伝えられる古社です。
性空上人は、霧島山で修行をした修験道の僧侶です。
分祀し複数あった霧島系神社を体系化した人物として知られています。
祭神が軍神であったため領主島津氏の信仰が篤く、藩からも大事にされてきました。
現在、第2鳥居の脇に性空上人の御堂があります。
境内
霧島山にあり、性空上人が創建しているため、霧島神社とのかかわりもあるとみられています。
霧島六社に、白鳥神社を上げる説もあります。
のちには、島津義弘の信仰が厚かったといいます。
拝殿です。
手水舎とご神水汲み場です。
紅葉の見ごろは11月中旬です。
拝殿の扁額です。
本殿です。
ご神木の家族杉です。
同じく夫婦杉です。
ご祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)
熊襲征討・東国征討を行った、日本古代史上の伝説的英雄です。
ご利益
主祭神である日本武尊は、幾多の戦いを勝ち抜いてきました。
そのため、勝負事のご利益があるとされています。
現代では、特に受験の神さまとされています。
ほかにも以下のご利益があるとされます。
- 開運
- 厄除け
- 健康
白鳥神社
白鳥展望所
白鳥神社から霧島バードラインを少し登ると、白鳥展望台があります。
えびの盆地を見渡せる展望台です。
昼間は太陽を背に風景が広がります。
白鳥展望所
場所 宮崎県えびの市末永
関連記事
【関連記事】霧島岑神社 日向国式内社で中央権現の名が示す霧島信仰の本宮
【関連記事】東霧島神社 鬼に作らせた参道のワイルドな石段がすごい
【関連記事】宮崎県のおススメ特産品 訪れる前におみやげをチェック