戸柱公園は、 鹿児島県南九州市にある公園です。
番所鼻自然公園や釜蓋神社とならぶ、 穎娃町別府の景勝地です。
薩南海岸県立自然公園
薩南海岸県立自然公園は、2021年 (令和3年) に指定されたばかりです。
海岸の景観が美しく、 開聞岳をながめるスポットが点在します。
南九州市から枕崎市にまたがる県立自然公園ですが、南九州市の施設は下記の通りです。
南九州市穎娃町郡 | 大野岳公園 | 瀬平自然公園 |
南九州市穎娃町別府 | 戸柱公園 | 番所鼻自然公園 |
南九州市穎娃町塩屋 | 御茶屋の場公園 | |
南九州市知覧町別府 | 松ヶ浦シーサイドパーク |
開聞岳の展望スポット
薩南海岸の景観で、最もインパクトがあるのは開聞岳です。
戸柱公園も例にもれず、 開聞岳がアクセントになっています。
東シナ海をながめると、 屋久島と種子島が見えています。
海岸は砂浜ではなく、 岩石が広がります。
すばらしい景色なのですが、 番所鼻自然公園や釜蓋神社と比べると、訪れる人は多くありません。
しかし、番所鼻自然公園や釜蓋神社とは、また違った開聞岳を見ることができます。
パワースポット
戸柱公園には2つの神社が鎮座します。
戸柱神社
戸柱神社は戸柱公園の入口に鎮座します。
戸柱公園のある地区は、 石垣集落です。
戸柱神社は石垣地区の漁業の守り神として信仰されてきました。
公園の名称は、戸柱神社の鎮座地に由来すると考えるのが妥当でしょう。
八坂神社
海岸の近くにあるのが、 八坂神社です。
ご祭神は素戔嗚命(すさのおのみこと)、東シナ海を直にみつめる場所に座ります。
海風に直接あたるためか、社殿はありません。
遣唐使船漂着の地
遣唐使というのは、 大和時代から平安時代に、日本が唐 (現在の中国)に派遣していた使節団です。
当時は、設備も不十分で航海技術も確立しておらず、渡航は命がけでした。
第10次入唐団の4隻は、日本へ帰る途中遭難しています。
第1船 | 海南島 (南シナ海の北部の島) へ漂着 |
第2船 | 秋目浦(現在の鹿児島県南九州市坊津町) に漂着、唐の高僧・鑑真が乗っていた |
第3船 | 紀伊半島へ漂着 |
第4船 | 石垣浦へ漂着 |
唐の黄泗浦 (こうしほ)を出航した第4船が、 石垣に着いたのは754年のことでした。
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