湯前駅は、くま川鉄道湯前線の終点です。
終着駅であり、始発駅です。

湯前線の開業時からある駅の中で、当初の姿を残す唯一の駅となりました。
2014年(平成26年)駅舎本屋は、湯前線開業90周年に合わせて、国の有形登録文化財となっています。
まいてつ 聖地 湯医駅
あまり知られていませんが、PCゲーム「まいてつ」の聖地となっています。
© Lose

ゲームの中では「湯医駅」という駅になっています。
【関連記事】まいてつ 御一夜市(おひとよし)とは?ゲーム紹介
周辺施設

湯~とぴあ
正式には、「ふれあい交流センター湯~とぴあ」というようです。
湯前駅と隣接しています。

メインは観光物産館と観光案内所です。
名前から温泉施設をイメージするかもしれません。
温泉施設は「湯楽里(ゆらり)」といって、町内の別の場所にあります。

貸音楽室(スタジオ)などもあり湯前駅と一体化した、多目的施設といった感じでしょうか。
それと、レンタサイクルも湯~とぴあにあります。
球磨川サイクリングロード
湯前駅は、球磨川サイクリングロードの起点となります。

サイクリングロードは別記事でごらんください。↓
レールウイング
ホームと反対側のウッドデッキみたいなところを指すようです。
駅の入場券などは不要で、普段から自由に出入りできます。
イベントなどの時使用されています。

アーチ形のモニュメントにくっついてるのは「せぐっちょ」です。
球磨川によくいる魚みたいです。
市房山が正面にみえる角度なので、湯前駅から見ると斜めに構えたアーチに見えます。
ユノカフェ
レールウイングの入り口にあるカフェです。
イベントの時は人多いですが、普段はゆっくりできます。

まんが図書館
ユノカフェのとなりの建物です。
まんが美術館のある湯前町らしい施設です。

湯前まんが美術館
湯前町出身の風刺漫画家「那須良輔」氏にちなんでおり、 那須良輔記念館ともいいます。

建物は「きじ馬」という人吉の郷土玩具をイメージしたらしいです。
きじうまはこんなやつです。
特徴的な形は、くまもとアートポリス という熊本県のプロジェクトに参加しているためです。
建物全部が美術館というわけではなく、中央公民館と教育委員会、図書館なども兼ねています。
こちらの図書館はまんが図書館ではありません。

沿革
1924年 | 大正13年 | 鉄道省の駅として開業 |
1949年 | 昭和24年 | 国鉄の駅となる |
1987年 | 昭和62年 | JR九州の駅となる |
1989年 | 平成元年 | くま川鉄道の駅となる |
1996年 | 平成8年 | JRバス廃止 |
2014年 | 平成26年 | 国の重要文化財に指定 |

ホームのいちばん人吉側です。
11〜12両編成の時は、人吉側はホームにかかっていませんでした。
門司港駅直行は、こちらがわに停まってました。

ホームより東側(まんが美術館側)です。
ずいぶん前はこの道は線路で、湯前駅で乗客を降ろした後、こちらのほうまで回送されていまいた。
役場に行く道には踏切があって、わざわざ踏切の先まで行って折り返していました。

駅前広場は、昔は国鉄バスの基地でした。
国鉄の職員もたくさんいて、関係者以外は入れない雰囲気でした。
湯前駅は、地元の人だけではなく、山間部や県境をバスで越えた、宮崎県の人たちも集まりとても賑やかな駅でした。
最近は駅周辺に、新しいスポットも増えています。
旧来の歴史的文化財スポットと合わせて、場末の雰囲気が楽しめます。
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