聖ヶ浦ポケットパーク

聖ヶ浦ポケットパーク 米軍上陸に備えた第 125 震洋隊基地

聖ヶ浦(ひじりがうら)ポケットパークは、鹿児島県南九州市知覧町にある海沿いの公園です。

聖ヶ浦ポケットパーク 震洋のモニュメント

公園にあるのは、旧日本海軍の特攻艇「震洋」のモニュメントです。

震洋とは?

聖ヶ浦ポケットパーク バス停

震洋というのは、大戦末期に本土決戦に備え配備された、海軍の艦艇です。

聖ヶ浦ポケットパーク

艦艇といっても、木造のボートにトラックのエンジンを積んだモーターボートでした。

聖ヶ浦ポケットパーク 九州自然歩道の案内板

艦首に250キロ爆弾を積み、敵艦に体当たりするのが任務でした。

聖ヶ浦ポケットパーク 第125震洋隊のモニュメント

小型で構造が簡単なため、量産されています。

聖ヶ浦ポケットパーク 震洋のモニュメント

震洋隊基地は、全国に 114 ヶ所、鹿児島県だけでも 18 ヶ所に及び設置されました。

聖ヶ浦ポケットパーク 震洋のモニュメント

中国、台湾、フィリピンなどの海外基地も含めると 146 ヶ所があり、海外基地では実践運用もされています。

聖ヶ浦ポケットパーク 震洋隊基地への案内板

聖ヶ浦

聖ヶ浦ポケットパーク 海岸への道

震洋のモニュメントから奥へ行くと、聖ヶ浦の海岸です。

聖ヶ浦

ポケットパークから海岸に降りる階段があります。

聖ヶ浦

海岸を散策することができます。

聖ヶ浦ポケットパーク 源為朝の腰掛石

聖ヶ浦は、源為朝(みなもとためとも)伝説の残る場所でもあります。

聖ヶ浦ポケットパーク 源為朝の伝説の説明板

海軍第125 震洋隊聖ヶ浦基地

聖ヶ浦ポケットパーク 震洋隊基地への案内板

聖ヶ浦の入江に、第125 震洋隊基地が置かれていました。

聖ヶ浦 震洋隊基地跡の説明板

隊員 180 名は、体当たり攻撃を成功させるため、日々厳しい訓練を続けていました。

第125震洋隊聖ヶ浦基地跡

一度も実践で出撃することなく、終戦を迎えています。

第125震洋隊聖ヶ浦基地跡

震洋基地は、入江の右側の岩場にあるのですが、潮が満ちてくると帰れなくなりそうです。

第125震洋隊聖ヶ浦基地跡

近くで見るには、干潮の時行くほうが安心です。

第125震洋隊聖ヶ浦基地跡

岸壁の上から見てみました。

第125震洋隊聖ヶ浦基地跡

対岸から見てみました。

聖ヶ浦の海岸

確かに自然の岩盤から敵艦が現れたら、意表をつかれます。

聖ヶ浦の海岸

場所 鹿児島県南九州市知覧町南別府

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