ブランド牛のなかで最もメジャーなものは、黒毛和牛のお肉です。
そもそも黒毛和牛というのは、牛の品種のひとつです。
どういったお肉なのか、簡単にご紹介します。
和牛とは?
和牛には4品種しかありません
黒毛和牛
黒牛のことです。
脂肪のサシの入りがよく、霜降りが多いのが最大の特徴です。
日本各地で飼育されています。
褐毛和牛
赤牛のことです。
赤身がおいしいのが特徴です。
熊本県の北部が主な飼育地です。
阿蘇とかでよく放牧されている姿がみられます。
無角和牛
低脂肪で肉のうまみが際立っています。
山口県のみで飼育され、流通量はとても少ないです。
日本短角牛
低脂肪で、和牛の中では最も肉の香りが強いのが特徴です。
主に東北で飼育され、九州では全くみません。
和牛4品種は、純血統内で改良を重ね、高い品質が受け継がれています。
一般的に流通する和牛のお肉は、ほとんどが黒毛和牛と思ってもらってけっこうです。
和牛と国産牛の違い
ドイツ原産のホルスタインを、肉用牛として売る場合は国産牛と表示されます。
イギリス原産のアバティーン・アンガス種も、日本で飼育した場合は、国産牛として売られます。
もっと紛らわしいのは、ホルスタインと黒毛和牛の交雑種です。
このかけ合わせは「エフワン」とよばれています。
乳牛の肉質をよくするために作られた品種です。
肉質はホルスタインよりおいしいけど、黒毛和牛未満といったところです。
エフワンも国産牛として売られています。
黒毛和牛の見分け方
流通する和牛は、ほとんどが黒毛和牛と書きました。
ところが、黒毛和牛の流通量は、輸入も含めた肉用牛の15%に過ぎません。
国産牛とだけ表示してあるものは、黒毛和牛ではない可能性が高いです。
黒毛和牛のお肉かどうか、見分ける方法があります。
「鹿児島県産」とか「宮崎県産」の「黒毛和牛」
といった感じで、産地と品種の両方が表示されているものは、間違いなく黒毛和牛のお肉です。
和牛王国
鹿児島県では、繁殖用に約12万頭、肥育牛約12万頭の黒牛が飼育されているといわれています。
しかも、名だたる種雄牛が名を連ねています。
日本一の黒毛和牛王国です。
鹿児島黒牛
「鹿児島黒牛」は鹿児島県産の黒毛和牛のブランドです。
鹿児島県産の黒毛和牛中でも、超極上のものしか名乗ることができません。
枝肉の格付が、A5等級以上となるのは、県産黒毛和牛の20%以下です。
流通量で見ると、肉用牛のうち15%しかない黒毛和牛のうち、さらに20%以下ということは、
15%×20%=3%
黒毛和牛のブランド牛は、流通する食用牛肉のうち、3%以下ということです。
飲食店などに納められるものを考えると、スーパーなどでは、なかなか手に入らないいいお肉ということです。
普通の食用牛肉とは、全く別もののようです。
その味わいは、筆舌につくしがたく、この世に生まれた奇跡のようなお肉です。
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