球磨川 日本三大急流でくま川下りとラフティング

日本三大急流のひとつ球磨川は、人吉市内こそ流れが緩やかですが、球磨村に入ると急流となります。

くま川下りは球磨川の中流域を使うため、年間通じて流量も安定しています。

日本三大急流とは

  • 最上川(山形県)
  • 富士川(長野県・山梨県・静岡県)
  • 球磨川(熊本県)

日本の河川のうち特に流れの速い3河川を「日本三大急流」とよんでいます。

日本遺産人吉球磨の構成文化財

かつて球磨川は、木材や米を運び出す手段として使われていました。

鉄道が開通し、車道も整備された現在、水路として利用されていた球磨川は、観光コース「くま川下り」として使われています。

水運技術の伝統がくま川下りに受け継がれたとして、球磨川自体が日本遺産人吉球磨の構成文化財41番となっています。

くま川下り

くま川下りは100年以上の歴史があり、人吉の観光産業の中心的存在でした。

くま川下りを運航する事業者も3社あったといいます。

1962年(昭和37年)、くま川下りを行う事業者は1社に統合され、くま川下り株式会社が設立されます。

くま川下りポスター

1981年(昭和56年)の最盛期には年間14万人の利用者があったといいます。

現在の年間利用者は2〜3万人程度と思いますが、くま川下り株式会社が営業を続けています。

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発船場 熊本県人吉市下新町333-1

夏目友人帳の聖地

くま川下りの発船場は人吉城跡の対岸になります。

このあたりは、カヌーの練習場としても利用されています。

高校のカヌー部は全国クラスの活躍をみせており、世界クラスの選手を輩出しています。

発船場の上流にかかる橋は、肥薩線の鉄橋です。

球磨川第三橋梁とよばれています。

手前から、球磨川第三橋梁、曙橋、背の高い橋は九州自動車道です。

くま川下りの発船場からみた、球磨川第三橋梁が夏目友人帳の聖地となっています。

1期第7話「子狐のぼうし」で、夏目たちが釣りをしていた場所が発船場付近ではないかといわれています。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

そして、2期第9話「桜並木の彼」の回想シーンで登場した背景のモデルが、球磨川第三橋梁ではないかといわれています。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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PCゲーム「まいてつ」の聖地でもあります。

© Lose

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場所 熊本県人吉市下新町333-1

ラフティング

球磨川は1990年代後半から、九州唯一のラフティングスポットとして注目が集まっています。

現在、ラフティング事業者は20社以上あります。

各社とも趣向をこらした展開をしており、特に若年層をターゲットに人気を集めています。

一勝地地区からみた球磨川

コース的には、くま川下りとほぼ同じようなコースか、より急流を楽しめるコースが設定されています。

ラフティング利用者が増加したため、くま川下りの利用者が減少したのかもしれません。

道の駅さかもとから見た球磨川

水と親しめるのはラフティングの魅力ですが、急流を感じるスピード感はくま川下りには及びません。

どちらも違った魅力がありますので、両方楽しまれることをおススメします。

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