夏目友人帳関連 熊本県南部豪雨からの現在の復興状況【2022年版】

2020 年(令和2年)7月の熊本県南部豪雨により、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

那良口踏切

球磨川水系の損害は、夏目友人帳の聖地にも及びました。

天狗橋

この記事は、被災から1年6か月たった2022年(令和4年)冬の復興状況をまとめたものです。

祓川橋

祓川橋

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
祓川橋 被災前
被災前
祓川橋 2020年(令和2年) 被災後
2020年(令和2年) 被災後
祓川橋 2022年(令和4年) 現在
2022年(令和4年) 現在

祓川橋(はらいごうばし)は、まだ再架設工事ははじまっていません。

2022年(令和4年) 祓川

あらためて川をながめてみると、想像を絶する水流だったことがわかります。

2022年(令和4年) 市房山登山口の祠

市房山登山口の祠は健在です。

祓川橋 2022年(令和4年)現在

場所  熊本県球磨郡水上村大字湯山1122-264

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市房ダム

市房ダム

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
市房ダム 2020年(令和2年)豪雨後
2020年(令和2年) 豪雨後
市房ダム 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

市房ダム自体は被災していませんが、ダム湖に土砂がどっさり流れ込みました。

市房ダム 土砂を運ぶトラック

土砂を取り除く工事をしているため、大型トラックが絶え間なく走ります。

市房ダム 土砂撤去工事の看板

場所 熊本県球磨郡水上村湯山

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市房ダム

雨宮神社

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
雨宮の森 豪雨前
豪雨前
雨宮の森 2020年(令和2年)豪雨後
2020年(令和2年) 豪雨後
雨宮の森 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

雨宮神社の被災はありません。

雨宮の森 2022年(令和4年)現在

雨宮の森まで水がきたため、農地の復旧工事をしています。

雨宮の森下流 錦大橋直下の農地

場所 熊本県球磨郡相良村川辺5886

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雨宮神社

淡島神社

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
淡島神社藤田商店前の道 被災前
被災前
淡島神社藤田商店前の道 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後
淡島神社藤田商店前の道 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

被災したのは淡島神社参道入口の、藤田商店前の道路です。

三ツ森ストアー

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

藤田商店は、三ッ森ストアのモデルといわれていました。

淡島神社藤田商店前の道 2022年(令和4年)現在

道路の仮復旧は終わっていますが、藤田商店は残念ながら解体されていました。

淡島神社藤田商店前の道 万江川に落ちたガードレール

ガードレールが川原に落ちたままです。

万江川

場所 熊本県球磨郡山江村万江141

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人吉駅

人吉駅

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
人吉駅 被災前
被災前
人吉駅 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後
人吉駅 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

人吉駅の機能自体は復旧していますが、線路も被災し列車が乗り入れていません。

人吉駅 2022年(令和4年)現在 くま川鉄道代替バス

駅前に並んでいるバスは、くま川鉄道の代替バスです。

くま川鉄道本社

くま川鉄道湯前線の復旧は決定していますが、肥薩線は今のところ未定です。

人吉駅前

場所 熊本県人吉市中青井町

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鍛冶屋町

鍛冶屋町

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
人吉市鍛冶屋町 被災前
被災前
人吉市鍛冶屋町 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後
人吉市鍛冶屋町 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

鍛冶屋町は、比較的元に近い姿に復旧しつつあります。

人吉市鍛冶屋町 解体された建物跡

しかし市街は、ガラリと町並みが変わってしまう場所のほうが多くなりそうです。

人吉市鍛冶屋町 2022年(令和4年)現在

場所 熊本県人吉市鍛冶屋町62-2

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球磨川第三橋梁

球磨川第三橋梁

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
球磨川第三橋梁 豪雨前
豪雨前
球磨川第三橋梁 2020年(令和2年) 豪雨後
2020年(令和2年) 豪雨後
球磨川第三橋梁 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

流失を免れた球磨川第三橋梁ですが、豪雨後まだ1本も列車は通っていません。

リニューアルされたくま川下り発船場の建物

くま川下りの発船場はリニューアルし営業中です。

リニューアルされたくま川下り発船場の建物

場所 熊本県人吉市下新町333-1

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人吉城址

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
人吉城の石垣 豪雨前
豪雨前
2022年(令和4年)現在工事中の人吉城の石垣 
2022年(令和4年) 現在

被災前から計画されていたのか、被災したからかわかりませんが修復工事中でした。

2022年(令和4年)現在工事中の人吉城の石垣 

場所 熊本県人吉市麓町

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大畑駅

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
大畑駅 豪雨前
豪雨前
大畑駅 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

大畑駅は被災していませんが、豪雨以降列車の入線がありません。

大畑駅 2022年(令和4年)現在

それでも訪れる人は少なくなく、美しく保たれています。

大畑駅駅舎内の名刺 2022年(令和4年)現在

名刺が以前より増えています。

閉店した大畑駅のレストラン 2022年(令和4年)現在

レストランやホテルにとっては、鉄道の運休と新型コロナウィルスのダブルパンチでした。

大畑駅 駅名標

場所 熊本県人吉市大野町

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大畑駅

西瀬橋

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
西瀬橋 被災前
被災前
西瀬橋 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後
西瀬橋 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

西瀬橋は、流失部分に仮橋を架けたため通行できます。

2022年(令和4年) 仮橋が架けられた西瀬橋
2022年(令和4年) 現在

本復旧はまだ先になりそうです。

西瀬橋 2022年(令和4年)現在

場所 熊本県人吉市上薩摩瀬町

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七辻屋・三日原観音堂

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
七辻屋 豪雨前
豪雨前
2022年(令和4年)現在の三日原観音堂と七辻屋
2022年(令和4年) 現在

七辻屋と三日原観音堂は健在です。

2022年(令和4年)現在の三日原観音堂と七辻屋

場所 熊本県人吉市下戸越町

毘沙門堂

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
毘沙門堂 被災前
被災前
毘沙門堂 2020年(令和2年) 被災後
2020年(令和2年) 被災後
毘沙門堂 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

毘沙門堂一帯は、被害が大きかった地区です。

毘沙門堂 2022年(令和4年)現在

倒れた石塔は復元されています。

被災した毘沙門堂

お堂は水流にさらされながら倒壊は免れたものの、被害は深刻です。

被災した毘沙門堂

ご本尊が無事保護されていることをお祈りします。

被災した毘沙門堂

場所 熊本県人吉市中神町

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紅取橋

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
紅取橋 豪雨前
豪雨前
紅取橋 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

紅取橋は無事でした、復興工事の大きなトラックが立て続けに通行しています。

紅取橋付近の土砂撤去工事 2022年(令和4年)現在

場所 熊本県人吉市中神町

天狗橋

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
天狗橋 被災前
被災前
天狗橋 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後
天狗橋 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

天狗橋自体は無事でしたが、洗い流されたたもとの土手はまだ手付かずです。

2020年(令和2年)天狗橋までの道路工事

天狗橋から続く道路も流されていて、まだ復旧工事中です。

2022年(令和4年)の天狗橋

一車線の堤防道路に大型トラックが次々にやってくるので、ハッキリ言って見学は工事のジャマです。

2022年(令和4年)の天狗橋

復旧を待ちましょう。

球磨川大柿地区の工事

場所 熊本県人吉市中神町大柿

那良口橋周辺

那良口

©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト
那良口橋 被災前
被災前
那良口橋 2020年(令和2年) 被災後
2020年(令和2年) 被災後
那良口橋 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

球磨村に入るとさらに被害は甚大です。

那良口踏切

©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト
那良口踏切 被災前
被災前
那良口踏切 2022年(令和4年)現在
2022年(令和4年) 現在

一見何も変わらないように見えますが・・・

2022年(令和4年) 被災した那良口踏切

一帯は水流にさらされています。

那良口駅

松谷棚田のほうにも地元の方の車が行っていましたが、那良口駅に行ってみました。

被災した那良口駅

やはり、球磨川の一部と化した形跡しかありません。

被災した那良口駅

このあたりから下流は谷の幅が狭いので、おそらく似たような状況だったでしょう。

那良口駅 肥薩線復興祈願イラスト

駅舎には肥薩線の復興をねがうイラストが展示されています。

球磨川第二橋梁の橋脚

場所 熊本県球磨郡球磨村三ケ浦丙

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球磨村一勝地 高沢集落への入口

高沢一勝地線は、復旧工事のため通行止めです。

球磨村一勝地 高沢集落への入口

渡から登るルートもありますが、当面は似たような状況です。

球磨村一勝地 球磨村役場

地元の方や工事の方に迷惑にならないように、ムリして山に入らず復旧を待ちましょう。

球磨村一勝地 谷沿いに建てられた住宅
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一勝地

球磨村一勝地地区

一勝寺の下あたりは通行できるようにしてあります。

球磨村一勝地を流れる球磨川

これだけ川幅があるのに、浸水したお宅が多いのに驚きます。

球磨村一勝地地区

一勝地駅に列車は来ませんが、営業していますので必勝祈願グッズは買えます。

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旧坂本村

球磨村 神瀬交差点(大野大橋入口)

国道219号線から県道芦北球磨線へ分岐する大野大橋から下流は、一般車の通行止めが続いています。

国道219号線 大野大橋より先通行不可を知らせる看板

まだ復旧工事の真っ最中なので、一般人が行けるようになるのはもう少し先になりそうです。

球磨村大瀬地区の球磨川

瀬戸石駅

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
瀬戸石駅 被災前
被災前
瀬戸石駅 被災後

那良口駅に貼られていた瀬戸石駅の被災後の写真です。

場所 熊本県八代市坂本町川嶽3145

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球磨川第一橋梁

球磨川第一橋梁

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
球磨川第一橋梁 被災前
被災前
球磨川第一橋梁 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後

流された上部工は、近所の人たちが災害遺構として保存を検討されているとか。

場所 熊本県八代市鎌瀬

坂本駅

坂本駅

©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト
肥薩線坂本駅 被災前
被災前
肥薩線坂本駅 2020年(令和2年)被災後
2020年(令和2年) 被災後

坂本駅は被災後、土砂置き場として利用されているようです。

場所  熊本県八代市坂本町坂本松崎4269

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まとめ

人吉市中神町大柿地区の災害復旧工事

記事にしたのは、熊本県南部豪雨での被害が大きかったスポットです。

西瀬橋の仮橋

まだ復旧途中で、完全復旧は先になりそうです。

西瀬橋から見た球磨川

ただし、記事にしていない聖地は、ほとんど行くことができるはずです。

西瀬橋

アニメの聖地は、時間がたつうちに景色が変わることもあります。

熊本県建設業協会人吉支部の上り旗
「復興へ みんなの 絆が道となる」

復興支援という意味でも行くことができるスポットは早めに訪れることをおススメします。

球磨村の国道219号線を走る災害復旧工事の土砂を運ぶトラック

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