竜宮神社は、鹿児島県指宿市にある神社です。
竜宮伝説は全国各地で語り継がれていて、各地に竜宮神社が点在しています。
この記事は、薩摩半島の最南端となる長崎鼻にある竜宮神社について書いています。
浦島太郎と乙姫さま
古事記や日本書紀の山彦幸と海彦幸の神話が、浦島太郎の元になっているといわれています。
竜宮へ行った山彦幸は、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)であり、乙姫は豊玉姫(とよたまひめ)です。
結ばれて生まれたのが、鵜草葺不合命(うがやふきあえじのみこと)です。
鵜草葺不合命は神武天皇の父君です。
山彦幸は神武天皇の祖父、豊玉姫は祖母ということになります。
長崎鼻では、ここが竜宮伝説発祥地といわれています。
竜宮城は琉球城のことといわれています。
ご祭神・ご利益
ご祭神は豊玉姫(とよたまひめ)となります。
竜宮伝説で浦島太郎と乙姫が結ばれていることから、縁結びのご利益が有名です。
家内安全・商売繁盛・航海安全・大漁祈願の神さまです。
貝殼祈願
貝殻に願い事を書き、竜宮神社に奉納すると願いがかなうといわれています。
願い事は、良縁・健康・平和・家庭円満などが多いといいます。
観光地であることから、旅行の安全祈願もあるそうです。
なお、願い事を書いた貝殻は願いの貝塚で永年保存されています。
浦島太郎と海亀
竜宮神社から長崎鼻灯台へ向かうと、浦島太郎が座っています。
絶景開運の聖地に座る、竜宮の海の神々のお神使いです。
男性は左側から2回まわります。
女性は右側から2回まわります。
2回まわってカメをなでると願いがかなうといわれています。
若返り・良縁・健康・開運・子宝・安産・合格・成績向上などが祈願されています。
長崎鼻灯台
1957年(昭和 32 年)につくられた灯台です。
景観地で当時はすでに観光地だったため、相応しいものにしようと長崎鼻向けに特別に設計されたものです。
気象条件が良ければ、屋久島や硫黄島まで見えます。
夕陽を見るスポットとしても知られています。
竜宮神社への歩道
長崎バス停より先には、一般車は乗り入れることができません。
社殿手前の商店街か、長崎鼻パーキングガーデンに駐車します。
長崎パーキングガーデンというのは、1966年(昭和41年)に開業した、熱帯植物と動物が育つ自然公園です。
昔から長崎鼻といえば、パーキングガーデンが目的地でした。
竜宮神社まで歩いていくことになりますが、昔ながらのお土産屋さんが並んでいるので、結構楽しめます。
歩道脇にある鹿児島県にまつわる有名人や鹿児島弁の看板なども楽しめます。
竜宮神社は長崎鼻の景観と合わせて、観光がてらに参拝できます。
男女で行っても、家族で行っても、一人で行っても何も違和感のないスポットです。
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