曽木発電所遺構は、鹿児島県伊佐市にある発電所跡です。
メジャーな廃発電所
結構有名な遺構です。
現在のチッソや旭化成の創業者として知られる、 野口遵(のぐちしたがう )の建設した発電所です。
近くには金山がいくつかあり、その金山への電力供給が目的で造られたものです。
それでも余剰電力があったため、チッソ水俣工場ができたといわれています。
チッソ(現在:JNC)は、九州に13ヶ所の水力発電所を持っています。
その最初のきっかけが、曽木発電所でした。
有名となった理由
曽木発電所は、1909年(明治42年)に造られたものです。
鶴田ダムの建設による水没する、1965年(昭和40年)まで稼働していました。
実は稼働停止後は、ほとんど注目されていませんでした。
遺構はダムの水位により、現れたり水没したりします。
その神秘性に注目が集まり、観光化したものです。
レンガの遺構は曽木第二発電所
曽木発電所は、上流にある曽木の滝の12mの落差に注目して建設されました。
私もよく知りませんでしたが、遺構として注目されているのは、曽木第二発電所です。
先立って、1906年(明治39年)に、曽木第一発電所は建設されていました。
1909年(明治42年)、第二発電所の完成間近に、洪水により大破し廃止されています。
第一発電所の遺構一部が、曽木の滝公園内に残されていました。
また、周辺のいたるところに遺構群が残されているようです。
なお、曽木発電所本体への立ち入りは、通常はできないようです。
見学は、展望公園から行うようになっていました。
場所 鹿児島県伊佐市大口針持
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