手野のわくど石というのは、熊本県阿蘇市にある奇石のことです。
近くには、皮膚病や美容に良い手野の名水が湧き出しています。
わくどとは?
「わくど」というのは、熊本県を含む九州北部の方言で、カエルを指します。
わくど石・・・つまりカエルの形をした石です。
そのため、九州北部にはいくつもの同様スポットがあります。
福岡県玄海町 | わくど岩 |
福岡県中間市 | ワクド岩 |
福岡県添田町 | 英彦山のわくど石 |
大分県別府市 | ワクド石 |
大分県大分市 | 上白木のわくど石 |
熊本県阿蘇市 | 手野のわくど石 |
熊本県山鹿市 | 鞠智城のわくど石 |
熊本県山鹿市 | ロマンロードのわくど石 |
熊本県大津町 | わくど石遺跡 |
宮崎県延岡市 | 行縢山のわくど石 |
わくど石はどこ?
阿蘇市のわくど石には、2~3台分の駐車場が用意されています。
しかし、宮地からミルクロードへ登る、 北外輪山の坂道の途中です。
しかも、カーブの途中なので、周囲に車がいなくなってから駐車しましょう。
現地へ行くと、入口にはわくど石の石碑があります。
なかには、入口のモニュメント的な石碑が、わくど石とだと勘違いされる方もいます。
説明板をよく見てみると、奥の崖の途中にある石が本当のわくど石です。
うーん、いわれてみるとカエルの一部のようにも見えますが、いわれてみないと気づきません。
なかには、いったいどれがわくど岩なのか、わからないまま帰る人もいます。
イボガエル
説明板を見直すと、阿蘇のわくど石のわくどは、イボガエルを指すとされます。
確かに方言でも、アマガエル的な小さなカエルは、「わくど」とよびません。
イボガエルというのは俗称で、生物学的にいうとヒキガエルとかツチガエルのことです。
体の表面にイボのような突起があるため、イボガエルといっています。
なるほど、てののわくど石も、イボみたいに表面がボコボコです。
手野の名水
わくど石から少し坂を登ると、手野の名水とよばれる北外輪山の湧水地があります。
しばらくいると、地元の方が水汲みにやってきます。
もちろん飲用に使われ、わくどパワーのおかげか皮膚病によく効くといいます。
なんと、美容にも良いと伝わります。
場所 熊本県阿蘇市一の宮町手野
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