生目神社

生目神社 日向の眼の神さまと藤原景清伝説

生目神社(いきめじんじゃ)は、宮崎市生目にある神社です。

生目神社

「日向の生目さま」の愛称で、昔から目の病気にご利益があるとされています。

経緯

もともとは、生目八幡宮とっていました。

生目神社 一の鳥居

明治時代に入り生目神社とよぶようになっています。

生目神社 一の鳥居と狛犬

過去に戦火で資料を焼失しているため、詳しい経歴はわからなくなってしまいました。

生目神社の参道

宇佐八幡の記録によれば、1056年の創建と記録されています。

ご祭神

主祭神

品陀和気命(ほんだわけのみこと)

応神天皇のことで、八幡大神ともいわれる宇佐八幡宮の主祭神です。

生目神社 二の鳥居

藤原景清

もともと平家の武将であったため、平景清ともよばれます。

生目神社の拝殿

生目神社の名前の由来は、この景清公にちなんでいます。

相殿神

  • 彦火瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
  • 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
  • 鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)

藤原景清の伝説

藤原景清は、平家の勇猛な武将でした。

源氏の総大将、源頼朝はその武勇を惜しみ、宮崎に代官として赴任を命じます。

生目神社 神符守札授与所

藤原景清についてはなぞの多い人物で、各地に伝説が残っています。

生目神社では、景清は源氏の繁栄を見たくないと自らの眼をえぐって投げ捨てたとなっています。

生目神社 神符守札授与所と二の鳥居

本殿の裏にある「目かけの松」に、その目が引っ掛かったといわれています。

眼の神さま

目の神さまといわれるようになったのは、藤原景清の伝説だけではなく複数説あるようです。

眼の病気が治るようにと、全国から参拝者が集まっています。

生目神社 拝殿

境内から湧き出るご神水で目を清めたり、沸かしてお茶を飲むと目の病気にご利益があるといわれています。

ご神水

境内の「日の出商店」のよこから下ったところに、ご神水の水源があります。

日の出屋

シラス台地でろ過された水はミネラルを多く含んでいます。

ご神水の入り口

昔から眼の病気に効くという話は有名でした。

ご神水への石段

戦前には目の治療にために、遠く熊本県の天草から参拝していたという話は有名です。

生目神社のご神水

ご神水を得るために、農閑期には生目神社付近に滞在し、農繁期になると地元に帰っていたといいます。

境内

手水舎

新型コロナウイルスのおかげで、かけ流しスタイルがスタンダードになっています。

拝殿

小さく見えますが、奥行きの長い社殿です。

生目神社 拝殿

本殿

拝殿の裏に回ると、社殿の大きさがわかります。

生目神社 本殿
生目神社 本殿

八坂神社

オガタマノキの下にある末社です。

八坂神社は、神仏習合の時代は祇園神社といっていたところが多いです。

八坂神社

ご祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)であることが多いです。

若宮神社

クスノキの下の末社です。

「風邪の神さま」といい伝えられます。

若宮神社

節を抜いたメダケを供える風習が残ります。

ご神木

境内にはご神木の大木群がそびえます。

生目神社 参道

参道から見ても、ご神木のスケールの大きさがわかります。

オオイチョウ

宮崎県の巨樹百選に選ばれている、イチョウの大木です。

生目神社のオオイチョウ

宮崎県の巨樹百選のひとつです。

オガタマノキ

宮崎県内では珍しい樹種です。

生目神社のオガタマノキ

生目神社のオガタマノキは県内最大のものといわれています。

クスノキ

オガタマノキと対をなすクスノキの大木です。

生目神社のクスノキ

場所 宮崎県宮崎市大字生目345

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