藺牟田(いむた)池は、鹿児島県薩摩川内市祁答院(けどういん)町にある観光スポットです。
![藺牟田池(いむたいけ)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
大正時代までは、畳表の原料となる藺草(いぐさ)の生産地であり、藺牟田池という名前の由来になっています。
アクアイム
藺牟田池観光の中心施設は、祁答院生態系保存資料施設アクアイムです。
![祁答院生態系保存資料施設
アクアイム](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
藺牟田池の特殊な環境に生息する、生物や資料を見ることができます。
![アクアイム 玄関](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1階は主に淡水魚水族館で、ドクターフィッシュの角質取やザリガニつりを体験することもできます。
![アクアイムのご案内](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2階が藺牟田池の生態系を中心とした資料室となっています。
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合翌日) |
入館料 | 大人260円 子供130円(中学生以下) |
ラムサール条約登録湿地
ラムサール条約というのは、生態系にとって、国際的に重要な湿地を保全する条約です。
![国内のラムサール条約湿地](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
全世界で2000 カ所以上、日本でも46カ所が登録されています。
貸ボート
湖畔のお店では、ボートや自転車の貸出をしています。
![アクアイムと浮島の家(売店)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
白鳥は藺牟田池に住み着いているらしく、ボートといっしょに泳いでいます。
![貸しボート](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
貸ボート(3月~10月) | 400円 |
レンタルサイクル | 1人乗り 400円 2人乗り 500円 |
鳥のエサ | 1袋100円 |
藺牟田池キャンプ場
湖畔にある芝生のフリーサイトキャンプ場です。
![藺牟田池キャンプ場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
車の乗り入れができるので、オートキャンプができます。
![藺牟田池キャンプ場 管理棟](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
持込テント料金はなんとお一人様 200円、高コスパキャンプ場として知られます。
![藺牟田池キャンプ場 管理棟前](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
シャワーやお風呂はありませんが、車で少し走ると藺牟田温泉があります。
![藺牟田温泉下ノ湯](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
なんと、こちらの温泉もお一人様 150円と高コスパで有名です。
藺牟田温泉下ノ湯
釣りスポット
一部区域を除いて、釣りができる湖です。
![藺牟田池 釣りの注意事項](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
特に、特定外来種であるブラックバスやブルーギルは駆除のための釣りを歓迎しています。
![藺牟田池の泥炭形成植物群落](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
藺牟田池は、最大でも水深3m程度で、堆積物でうまりつつあります。
![藺牟田池の釣りポイント](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
浅いポイントが多いです。
![藺牟田池のライギョ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
つりをしている人をながめていると、高確率でヒットしていたのがライギョです。
![藺牟田池のライギョ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ライギョは、中国あたりから入ってきた外来種です。
1mを超して成長する個体もいる肉食性の大型魚です。
![ライギョの説明](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
見た目がヘビみたいな顔をしていますが、観賞魚としては人気の魚です。
藺牟田池にいるのはカルムチーという、日本では一般的なライギョだと思います。
![ライギョ(カルムチー)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ライギョは、特定外来種に指定されていません。
在来生物に対する影響が軽微であるためとされています。
![ライギョ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
藺牟田池では、ライギョの駆除も推奨しているようです。
大きな体と鋭い犬歯は、間違いなく多くの在来種を捕食しているはずです。
![ライギョ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただし、ライギョは水草がないと繁殖できません。
日本国内では治水工事が進み、個体数が減る傾向にあるようです。
カルデラ湖と登山
簡牟田池が形成されたのは、約50万年前から35万年前といわれています。
![いむた池の成り立ち](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
簡牟田火山の活動により、カルデラが形成され水がたまって湖となったものです。
![いむた池](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
池を取り囲む山は外輪山です。
![藺牟田池マップ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それぞれの山に登ることができますし、縦走もできるみたいです。
外輪山
![藺牟田カルデアの外輪山](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![竜石](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![山王岳と片城山](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![遠見ヶ城(とおみがじょう)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![飯盛山(別名:藺牟田富士)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
- 愛宕山 480m
- 船見岳 498.5m
- 竜石 460m
- 山王岳 480.0m
- 片城山 508.8m
- 遠見ヶ城 477m
- 飯盛山 432m
泥炭と浮島
井牟田池の西側一帯は低層湿原となっていて、挺水植物が群生しています。
![藺牟田池の泥炭形成植物群落](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
この植物が枯れて堆積して炭化したものを、泥炭(でいたん)といいます。
![泥炭と浮島のできるまで](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
通常、草木が枯れると分解されてしまうのですが、水中にあることで分解されずに凝縮され泥炭となります。
![藺牟田池の泥炭形成植物群落](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
気温の低い北日本の沼地などで見ることが多いのですが、温暖な九州でみることができるのは希少です。
![藺牟田池の泥炭形成植物群落](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
泥炭の状態からさらに何万年もかけて炭化が進み石炭となります。
![藺牟田池の泥炭形成植物群落](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
浮島というのは、この泥炭の一部が湖底から離れて水面に浮きあがったものです。
![浮島](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
浮島は水に浮いているので、風によって動きます。
世界一の郷水舎
蘭牟田池の少し下流にあるのが、世界一の郷水舎です。
![世界一の郷水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
直径は 13.2mです。
![夫婦竜橋](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ここから滝ノ山川沿いに藺牟田池方向に進むと、夫婦竜橋があります。
藺牟田池の伝説
昔むかし、藺牟田池には仲むつまじい男竜と女竜がすんでいました。
ある日、男竜はこっそり池をぬけだして、霧島の大波の池に住む女神とくらすようになりま す。
![世界一の郷水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
女竜は男竜の無事を祈り、かげ膳を供え続けました。
その陰膳が積もり積もったのが飯盛山といわれています。
![竜仙郷入り口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ある日、男竜が大波の池にいると伝え聞き、女竜は大波の池に行こうと雲に乗ろうとします。
しかし、雲に手が届かず滑っては山の斜面を崩すばかりでした。
![滝ノ山川案内図](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
その時できた山が愛宕山です。
そこで女竜は霧の深い夜に、雲に乗ろうとします。
![夫婦竜橋](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし急に霧が晴れ、竜岩に姿を変えてしまったのでした。
藺牟田池へ戻った男竜は、変わり果てた姿の女竜に幾度も謝り続けました。
![いむた滝の山森林浴の森案内図](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
夫婦の竜を再会させるために始まったのが、竜神祭と伝えられます。
まとめ
簡牟田池は、薩摩地方の方は良く知る観光スポットのようです。
![藺牟田池の駐車場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
思っていた以上に駐車場に車が停まっています。
![藺牟田池県立公園の碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
目的はそれぞれ違っています。
![浮島にのるカモ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
- ボートに乗りに来た人
- ウォーキングやサイクリングに来た人
- アクアイム(資料館)を見に来た人
- 釣りをしに来た人
- 登山している人
- キャンプをしている人
- 単に観光に来た人
- 仕事の合間に気晴らしに来た人
- 家に居づらく、時間つぶしに来た人
![藺牟田池](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
近くなら毎週行くし、なんならこのカルデラの中に住みいと思ったスポットでした。
藺牟田池
世界一の郷水舎