石打ダム駅は、熊本県宇城市にある、JR 九州三角線の現役駅です。
全国でも珍しいダムの最寄り駅で、一部マニアの間では話題に上がる鉄道駅です。
ダムの最寄り駅
石打ダム駅の開業は、 1989年(平成元年) です。
三角港築港百周年記念事業の一環として、住民や関係者の寄付によりできた駅です。
開業当時、近くに石打ダムが建設中でした。
ダムの最寄り駅として、観光客の乗降も想定したものです。
駅前に開業記念碑が建てられています。
駅舎はありませんが、ホーム上に待合所が置かれています。
石打ダムは、熊本県宇城市三角町にある多目的ダムです。 渇水明に深刻な水不足に見舞われる、三角地区の重要な水瓶です。 魚釣りスポット 石打ダムは、バス釣りスポットとしても紹介[…]
地理上の意義
石打駅から宇土駅方向へ進むと、たった2kmもなく赤瀬駅になります。
しかし、この区間は難所で、車で赤瀬駅へ向かう場合、大きく迂回するので20~30分かかります。
一方、三角駅方向の最寄り駅は波多浦駅ですが、約4km先になります。
地理上でも、石打ダム駅設置には意義がありました。
接近メロディ
石打ダム駅がマニアの間で話題に上がっていたのは、オリジナルの接近メロディにもありました。
その接近メロディは、「埴生の宿」 といって、日本でも有名なイングランド民謡です。
ところが、 夜遅くに最終列車が近づき、山間の谷間にメロディが響くと不気味だといわれていました。
聞いてみると不気味がどうかはともかく、悲しい感じはします。
石打ダム開業から30年を経た2018年 (平成30年) に、JR 九州の汎用ベルに変更されています。
今となってはもう生で聞くことができません。
場所 熊本県宇城市三角町中村
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