射盾兵主(いたてつわものぬし)神社は、鹿児島県南九州市頴娃町にあるパワースポットです。
通称、釜蓋(かまふた)神社とよんでいます。
どちらかというと、釜蓋神社といったほうが有名です。
絶景ポイントでもあるため、多くの人が訪れています。
釜蓋神社
ことのおこりは、天智天皇の御代の話になります。
天智天皇と大宮妃は開聞地方に住んでいました。
あるとき天皇ご夫妻は、頴娃にある御領を訪れられることになりました。
お2人を迎える臣下のものは、火の神とカマドの神を勧請し、大量の米を炊き始めました。
ところが、すさまじい風が吹き、釜の蓋が空高く飛ばされてしましました。
釜は遠く離れた、大川の浦に落ちました。
大川の浦の人たちはこの釜蓋を拾い上げ、神さまとして祀ることにしました。
かまふた願掛けかぶり
釜の蓋を頭の上にのせて、鳥居から拝殿まで落とさず行くことができれば、厄除け開運にご利益があると伝えられています。
その光景が珍しいことから、テレビ番組で放映されたりしました。
名が知れた芸能人やスポーツ選手が訪れていることから、人気スポットになっています。
拝殿内には、著名人の色紙が全面に並べられています。
もし拝殿につく前に落としたら、最初からやり直すことになっています。
釜蓋投げ
社殿横の海岸には、釜が据えられています。
境内から素焼きの釜蓋を投げ、釜に入ると願いが叶うといわれています。
ミニ釜蓋は2枚で100円です。
ご祭神・ご利益
ご祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)となります。
武運の神さまであり、勝負事や開運、厄除けにご利益があるとされています。
昔から、釜の蓋やなべの蓋持ったり、被ったりして祈願すると、敵の刀や鉄砲の弾が当たらないとの言い伝えがありました。
入学就職試験なども一種の勝負事であり、ご神徳があるといいます。
石柱
このあたりは、台風の上陸地としても知られています。
参道途中にある石柱は、戦前の鳥居で使われていたものです。
1945年(昭和20年)の枕崎台風にも耐えていました。
ところが、1951年(昭和26年)のルース台風で海中に水没してしまいました。
2012年(平成24年)、60年ぶりに海底から引き揚げられたものです。
寿石
社殿右側に進むと、寿石(ことぶきいし)が祀られています。
石をなでると、良縁、子宝、安産にご利益があるとされています。
希望の岬
左側を進むと、社殿の裏手に行くことができます。
社殿の南側は、希望の岬という、開聞岳を望む公園になっています。
開聞岳の手前に見える岬は、番所鼻です。
釜蓋神社からは、遊歩道が番所鼻へとづいています。
まとめ
訪れた日も、釜蓋神社には多くの人がお参りにきていました。
駐車場もこの通りです。
想像以上に人気スポットだったのに、ちょっとびっくりしました。
素晴らしい景色と、武運の神さまのコラボレーションです。
希望が開けたような気分になれました。
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