蒲生八幡神社(かもうはちまんじんじゃ)は、鹿児島県姶良市蒲生町にある神社です。
蒲生といえば、一にも二にもオオクスの印象があります。
この蒲生のオオクスは、蒲生八幡神社のご神木です。
蒲生のオオクス
蒲生八幡神社で、最もインパクトがあるのは、クスの大木です。
樹齢1500年とも推定されています。
奈良時代の後期に、宇佐八幡宮神託事件で大隅国に流された、和気清麻呂という貴族がいました。
オオクスは、清麻呂公が蒲生を訪れたときに、手にしていた杖を地面に刺したものといわれています。
宇佐八幡宮神託事件は769年なので、樹齢1500年のはずはないなどと、余計な詮索はしなくてもよいと思います。
1500年も前の伝説ですし、樹齢も推定です。
神社の創建時、1123年にはすでに大木で、ご神木としてまつられていたといいます。
環境庁の調査で、日本一の巨樹と認定されています。
国の特別天然記念物です。
「蒲生のオオクスを待ち受け画面にすると良い事がある」というのは、最近の伝説です。
ご祭神
ご祭神は八幡三神となります。
- 応神天皇
- 仲哀天皇
- 神功皇后
ご利益
応神天皇の殖産興業や文化功労の実績から、商工・学問・芸術の神さまとされます。
また、神功皇后と応神天皇は母子神です。
神功皇后は、応神天皇が正しく強く自立するように産み育てたといわれているため、自立・安産の神とされています。
歴史
蒲生八幡神社は、1123 年に蒲生氏が大隅国に下行したさい、宇佐八幡を勧請したものです。
蒲生氏は 1557 年までは蒲生城の城主でししたが、島津氏との戦いに敗れ城を去ります。
以後、蒲生は島津氏の支配下となります。
江戸時代に置かれた地頭仮屋を中心に、蒲生郷を形成し周辺には武家屋敷が並ぶようになりました。
蒲生郷は、武士の割合が66%もあった武士の町です。
蒲生八幡神社も島津氏の加護を受け、社勢を増しています。
旧社名は「正八幡若宮八幡宮」でした。
1985 年(昭和 60 年)、大風被害により社殿を再建した際、「蒲生八幡神社」へ改名しています。
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