やまなみハイウェイというのは、阿蘇から別府へ向かう観光道路です。
連なる高原の風景は、九州、いや日本一のドライブコースといわています。
別府阿蘇道路
1994年(平成6年)まで、やまなみハイウェイが有料道路だったのを知る人は、少なくなってきました。
1964年(昭和39年)、開通当初は別府阿蘇道路とよばれる有料道路でした。
愛称の「やまなみハイウェイ」が定着し、現在もそうよばれています。
まだ、九州自動車道が熊本ICまで開通していなかった時代、ハイウェイと名付けるのは、決して大げさな表現ではありませんでした。
小田の池、長者原、瀬の本の3か所に料金所があり、全線の通行料金は1,850円でした。
開通から30年で無料化、さらに無料化してから30年が経とうとしています。
阿蘇神社
熊本県側のやまなみハイウェイは、国道57号線の宮地駅前交差点からはじまります。
宮地といえば阿蘇神社なのですが、やまなみハイウェイに入るとすぐに阿蘇神社を通過します。
阿蘇神社は、熊本県阿蘇市にある阿蘇神社の総本社です。 紀元前 282年に創建した式内社で、肥後国の一の宮となります。 横参道 北鳥居 阿蘇神社は全国でも珍しい横参道の神社です[…]
城山展望所
阿蘇カルデラ内の田園地帯を抜けると、外輪山の急坂を登り始めます。
登り切ったところにあるのが、城山展望所です。
阿蘇五岳を見渡します。
城山展望所というのは、熊本県阿蘇市にある、阿蘇五岳と阿蘇谷をながめる展望所です。 城山展望所は、九州南部に数ありますが、この記事はやまなみハイウェイの城山展望所について書いています。 やまなみハ[…]
千羽鶴鹿公園
城山展望所からは、しばらく草原地帯を走ります。
この草原を抜ける道を、やまなみハイウェイのベストスポットに挙げる人もいます。
すると何やら草原らしからぬ、剪定アートが現れます。
千羽鶴公園 (せんばつるしかこうえん)というのは、熊本県産山村にあるスポットです。 本当に公園なのかあやしく、私有地にしか見えませんが、たくさんの人が立ち寄っています。 樹木アート […]
瀬の本レストハウス
瀬の本レストハウスというのは、やまなみハイウェイ開通当初にオープンした、三愛レストハウスのことです。
やまなみハイウェイは、瀬の本で国道442号線と交差します。
阿蘇や九重のみならず、小国や竹田へ向かう人が通過する、交通の要衝です。
瀬の本レストハウスは、熊本県南小国町にある商業施設です。 以前は三愛レストハウスといっていた、やまなみハイウェイの重鎮的なランドマークです。 三愛レストハウス 瀬の本レスト[…]
やまなみハイウェイ展望台
瀬の本からは九重連山へ向かう、登坂区間になります。
登り坂の途中の、瀬の本高原を見下ろす展望所が、やまなみハイウェイ展望台です。
牧ノ戸峠レストハウス
牧ノ戸峠レストハウスは、やまなみハイウェイの最高峰(標高1,330m)です。
九重連山の登山口になっていて、シーズン中は200台の駐車場は満車状態です。
牧ノ戸峠付近の路肩には、駐車場からあふれた車がたくさん停まっています。
長者原
牧ノ戸峠から山を下ると、景色が一気に高原の風景に変わります。
広い湿原が広がるのが、長者原(ちょうじゃばる)です。
やまなみハイウェイを象徴するのが、長者原の先にある直線道路です。
長者原の道標は、SNS写真撮影スポットとして、あまりにも有名過ぎます。
飯田高原
長者原を過ぎると、しばらくは傾斜の少ない高原地帯を走ります。
道路も直線的に、設計されています。
朝日台レストハウス
朝日台レストハウスは、やまなみハイウェイ開通と同時に開業しています。
2017年(平成29年)ごろまでは営業していたのですが、令和時代になってから休業中です。
平成時代までは、水分峠レストハウス、三愛レストハウスとともに、やまなみハイウェイの定番スポットでした。
小田の池・山下池入口休憩所
かつて、やまなみハイウェイの料金所があった場所です。
ちなみに、小田の池・山下池とも、林に囲まれていて、車道から見通せるところは限られます。
蛇越峠展望所
小田の池を過ぎると、山林コースに入ります。
途中、由布岳をバックに湯布院を見下ろす、蛇越(じゃごし)峠を通過します。
山林区間で見通しが効かなくなっても、見どころが用意されています。
水分峠
水分峠はその名の通り、有明海にそそぐ筑後川水系と、別府湾にそそぐ大分川水系との分水嶺です。
かつては、水分峠レストハウスがあったのですが、現在は跡形すらありません。
それどころか、水分峠レストハウスの敷地は立入禁止で、駐車もできません。
狭霧台
やまなみハイウェイは、水分峠からすこしだけ国道210号線と重複し、湯布院の町を抜けます。
由布岳の麓を登ると、狭霧台(さぎりだい)に到着です。
湯布院の町が一望できるほか、由布岳を見上げることができます。
まとめ
旧来のやまなみハイウェイは、宮地駅前から水分峠までだったはずです。
現在は、別府市の国道10号線九州横断道路入口交差点までと説明されています。
沿線には観光スポットや温泉地が目白押しで、1日で訪れることができるのは、ほんの一部だけです。
近くの観光地を訪れるために、やまなみハイウェイを何度も走ることになりますが、時間帯や季節で印象もガラリと変わります。
何度でも走りたいと思わせるあたり、九州一のドライブコースというのも納得です。
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