江田神社は、宮崎市阿波岐原町(あわきがはらまち)にある神社です。
バブル期に大規模なリゾート開発が行われた、シーガイア宮崎の近くになります。
もともとは、一ッ葉地区といってクロマツの防風林が広がっていた場所です。
日本有数のパワースポット
江田神社は、日本有数のパワースポットのひとつとして数えられています。
一帯は、日本書紀や古事記にまつわる古くからの聖域です。
ただし、神社の規模は大きくありません。
これは、1662 年の外所(とんどころ)地震が原因と考えられています。
津波により壊滅的な被害を受けた江田神社は、社勢が衰えてしまいました。
一時は「みそぎ発祥の地」「祝詞発祥の地」というのを否定する学説もありました。
しかし、近年は専門家から日本有数のパワースポットとして評価されています。
訪れる人も多く、一ッ葉地区のリゾート施設と相まり、観光スポットのひとつとなっています。
ご祭神・ご利益
- 伊邪那岐命(いざなきのみこと)
- 伊邪那美命(いざなみのみこと)
2柱は、日本最初の夫婦となった神さまです。
そのため縁結びと安産が有名なご利益です。
そのほか、殖産信仰、厄除開運、恋愛成就にもご利益があるとされています。
江田神社は成果を報告する場所といわれている神社です。
これまでやってきたことを報告することで、ご利益を授かるといわれています。
みそぎ池
伊邪那美命が亡くなったあと、伊邪那岐命は妻に会いに黄泉(よみ)の国へ行っています。
黄泉の国というには、日本神話でいう死者の世界のことです。
伊邪那岐命が、黄泉の国へ行ったあと、祝詞を唱えながら清らかな水で体を洗ったのがみそぎ池です。
みそぎ池は「みそぎ発祥の地」であるとともに、「祝詞発祥の地」といわれています。
- 月読尊(つくよみのみこと)
- 天照大神(あまてらすおおみかみ)
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
3神を生んだ地でもあります。
右目を洗う際に生まれたのが月読尊、右目が天照大神、鼻を洗う際に生まれたのが素戔嗚尊です。
住吉三神もこの契池で生まれた神さまです。
- 下筒男命(そこつつおのみこと)
- 中筒男命(なかつつおのみこと)
- 上筒男命(うわつつのおのみこと)
瀬の流れの深いところで下筒男命が、中間で中筒男命が、浅いところで上筒男命が生まれたとされます。
みそぎの碑
みそぎの碑は、江田神社の駐車場にあります。
みそぎ池までは、阿波岐原森林公園の中を、少し歩くことになります。
みそぎの碑は、伊邪那岐命がみそぎをする際に生まれた三神を表しています。
- 月・・・月読尊(つくよみのみこと)
- 日・・・天照大神(あまてらすおおみかみ)
- 海・・・素戔嗚尊(すさのおのみこと)
ご神木
クスノキ
参道途中にあるご神木です。
木の根元近くにあるこぶをさわると強運に恵まれるといわれています。
オガタマノキ
高千穂町の天岩戸伝説で登場する赤い実をつける木です。
神霊を招く木といわれます。
まとめ
宮崎は、日本神話の舞台となっていて、登場する神々にまつわる伝説が各地に残っています。
その中でも江田神社は、多くの神の生まれたちとして記録されています。
「 神話の里宮崎」のなかでも、全国レベルのパワースポットです。
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