宮之城駅 かぐや姫の里にあった国鉄駅

宮之城駅は、かつて鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城にあった、日本国有鉄道の駅です。

宮之城線

宮之城駅は、川内駅と薩摩大口駅を結ぶ、宮之城線の中間駅でした。

先に開業した川内駅~樋脇駅間を大川線とよんでいました。

樋脇駅~宮之城駅が開通したことで、宮之城線とよぶようになりました。

開業当時は終着駅でしたが、以後薩摩大口まで延伸しています。

宮之城駅は、当時の薩摩郡宮之城町の中心駅でした。

1960年代には、年間1百万人を超える利用者がありました。

1984年(昭和59年)に、宮之城線は、国鉄再建法による、第2次特定地方交通線とされます。

その結果、JR九州へ事業譲渡される3ヶ月前に、全線廃止されました。

現状

宮之城駅は、宮之城線をバスが代替したため、バス停として使われていました。

宮之城駅廃駅後も、バス停名は宮之城駅前のままとなっています。

駅舎は、平成に入ってから建替えられ、宮之城鉄道記念館観光案内所となっています。

さつま町のゆるキャラ「さつまるちゃん」が出迎えてくれます。

鉄道記念館には、駅の遺物や往時の写真が展示されています。

駅に置いてあったものが、けっこうあります。

鉄道記念館に飽きたら、物産店も見れます。

遺構

宮の城駅の周りに、鉄道遺構がみられます。

駅前の駐車場と右の建物は、さつま町役場の庁舎です。

鉄道記念館の裏側の道が、宮之城線の線路があったところです。

腕木式信号と踏切の支柱?が見えます。

川内駅方向に、遺構群は集められています。

動輪でしょうか?

手動式のポイントです。

柱とか気象告知板?というのでしょうか?

腕木式信号もキレイに保存されています。

C57型蒸気機関車は、先端部のみの保存です。

さつま町

駅跡の隣には、黄金色のかぐや姫の像があります。

さつま町は竹が特産品なのだそうです。

「竹林公園」とか「かぐや姫の里」というスポットがあるらしいです。

かぐや姫の後ろにあるのは、スホウチクといって観賞用の竹だそうです。

そういわれると、さつまるちゃんの頭はタケノコのようです。

沿革

1926年(大正15年)川内〜宮之城駅間開通に伴い開業
1934年(昭和9年)宮之城〜薩摩鶴田間開業
1935年(昭和10年)宮之城線が薩摩永野まで延伸
1937年(昭和12年)宮之城線が薩摩大口まで延伸
1980年(昭和55年)貨物取扱廃止
1987年(昭和62年)宮之城線全線廃止にともない廃駅

場所 鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地2036-4

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