大御神社(おおみじんじゃ)は、宮崎県日向市にある神社です。

「日向のお伊勢さま」とよばれ親しまれています。
太平洋を一望する日向灘沿いの境内

なんといっても、特筆すべきはその景色です。

日向灘沿いにある境内からは、太平洋が一望できます。

2019年のラグビーワールドカップ日本大会で、日本代表が4戦全勝でベスト8入りを果たしたのは、記憶に残っている方も多いと思います。

日本代表は、事前キャンプを宮崎で行っており、大御神社で必勝祈願をしたことが報じられました。

参拝者が増えたのは、ラグビーワールドカップの影響も少なからずあります。

ご祭神・ご利益
天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)

創建は古く、皇祖、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、天照大神(あまてらすおおのかみ)をまつったことに始まります。

神武天皇が東征に立つとき、大御神社にお詣りになり、武運長久と航海安全を祈願されたと伝えられています。
神座
社殿から西に進むと、注連縄が張られている大きな岩があります。

これこそが「神座(かみくら)」とばれるているさざれ石です。

2003年(平成15年)の社殿改築時に社地内からみつかっています。

瓊瓊杵尊が訪れたになった際、お立ちになって大海原を眺められたと伝えられています。
龍の卵
神座の下には、岩の水窪の中に、丸い石が収まっています。

丸い石は、「龍の卵」とよばれています。

縄文時代に龍神信仰の場となった遺跡といわれています。
さざれ石
さらに神座の先の海岸に広がるのは、さざれ石群です。

国歌「君が代」で歌われる「さざれ石」のことです。

小さな石や砂それから泥などが、長い年月をかけて固まって大きな岩となったものです。

大御神社のさざれ石群の規模は、日本一といわれています。
柱状岩
海岸一帯には柱のように切り立った、柱状岩が見られます。

火山活動によって形成された、柱のような岩です。

専門家の間では、柱状節理とよばれています。

柱状岩とさざれ石の境界が、はっきり分かれています。

大御神社の社殿自体も、柱状岩の上にあるように見えます。
三代の亀岩
社殿から東側に進むと、亀岩が見られます。

これは、火砕流が固まったものが長い年月をかけて浸食され、亀の形になったものです。

しかも、亀岩は親・子・孫と3つ並んでいます。

長寿を祈願し訪れます。

さらに進むと鵜戸神社です。
日知屋城址

鵜戸神宮へ向かう途中の丘陵地は、日知屋城(ひちやじょう)のあった場所です。

日知屋城は、1469年〜1487年ころに、日向伊東氏によって築かれたお城です。

岩場なのですが、堀切(ほりきり)があります。

鵜戸神宮へ向かう、参道は日知屋城の西の曲輪(くるわ)でした。

岬の城で、この西の曲輪が唯一陸とつながり防衛拠点でした。

鵜戸神社

ご祭神・ご利益

- 鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
- 彦火瓊瓊杵命(ひこほのににぎのみこと)
- 彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)
- 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
- 塩筒大神(しおつつのおおかみ)

安産、航海、厄除け、事業繁栄にご利益があるとされます。

まあ、少し急な階段を降りることになります。

海岸に降りた洞窟の中に、社殿があります。

洞内から外を眺めると、洞口が昇り龍に見えます。

もともとは、龍神信仰がはじまりだったと考えられています。
伊勢ケ浜

さらに、日知屋城の北側は、伊勢ケ浜という海岸になっています。

波は高そうです。夏は海水浴場としてにぎわいます。

夏以外は散歩するのによさそうです。
場所 宮崎県日向市日知屋1
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