大隅横川駅は、鹿児島県霧島市横川町にある、JR九州肥薩線の駅です。
鹿児島県内最古の駅舎であり、国の登録有形文化財です。
横川町
大隅横川駅は、旧横川町の中心駅です。
2005 年(平成 17 年)に、国分市および姶良郡5町と合併し、現在は霧島市となっています。
旧横川町は、人口約 5300人の町でした。
大隅横川駅は、1903年(明治 36 年)に、隼人駅から横川駅間の鉄道が開設されたのに伴い開業しています。
隼人町の嘉例川(かれいがわ)駅も、この時同時に開業しています。
どちらも現在、鹿児島県内最古の現役駅舎となっています。
柱の弾痕
第二大戦の終戦期になると、九州南部には米軍の艦載機が飛来していました。
1945年(昭和20年)には、駅周辺も空襲を受けています。
大隅横川駅のホームの柱には、機銃掃射の弾痕が残っています。
柱を思いきり貫通していますが、幸運なことに焼夷弾(しょういだん)は落とされなかったようです。
観光列車「はやとの風」
JR九州の観光列車「はやとの風」の停車駅となっています。
はやとの風の停車時間は約5分間です。
停車時間の間、駅舎を見学できます。
まとめ
大隅横川駅は、嘉例川駅と同じレトロ駅として脚光を浴びています。
大隅横川駅は、山間ではありますが町の中の駅です。
一方の嘉例川駅は、小さな駅で秘境感も醸し出しています。
両駅は、似て非なるもので、独自のキャラクターを持っています。
沿革
1903年(明治36年) | 横川駅として開業 |
1920年(大正9年) | 大隅横川駅へ改称 |
1971年(昭和46年) | 貨物取扱廃止 |
1986年(昭和61年) | 無人駅となる |
1987年(昭和62年) | JR九州が継承 |
2006年(平成18年) | 駅舎が国の登録有形文化財となる |
2007年(平成19年) | 南九州産業近代化遺産群 物資輸送関連遺産に選ばれる |
観光パンフレット
リンク先から、霧島市の観光パンフレットがお取り寄せできます。
関連記事
【関連記事】嘉例川駅 築100年を経過して脚光を浴びた妙見温泉の最寄り駅
【関連記事】志布志市鉄道記念公園 かつて3路線が乗入れていた志布志駅
【関連記事】鹿屋市鉄道記念館 国鉄大隅線の歴史を伝える鹿屋驛
【関連記事】野山線西大川駅 黒猫の駅長さんと触れ合えるかもしれない秘境駅
【関連記事】国鉄樋脇駅と道の駅樋脇 明暗分ける鉄道と自動車道
【関連記事】南薩鉄道記念館 往年の加世田駅と鹿児島交通の鉄道車両たち