古江鉄道記念公園は、鹿児島県鹿屋市古江町にある公園です。
かつての国鉄大隅線古江駅跡を利用し、公園化したものです。
現役時の駅舎が現存しています。
みなと食堂・みなと市場
古江町は、鹿屋市漁協の本所がある漁港の町です。
漁協直営の「みなと食堂」と「みなと市場」に多くの人が集まってきます。
錦江湾ではカンパチの養殖が盛んです。
みなと市場は「カンパチのふるさと」ともいわれています。
午前 11時になると、漁協前の駐車場はこのとおりになります。
お目当てはもちろんみなと食堂です。
定休日・営業時間
みなと食堂・みなと市場共通です。
定休日 | 月曜日(祝日の場合は火曜日) |
営業時間 | 午前 11 時~午後2時 |
古江駅
古江駅が開業したのは 1923年(大正 12 年)のことです。
この時は、古江駅から串良駅まで大隅鉄道という私鉄でした。
1935年(昭和 10年)には、国有化され国鉄古江線となっています。
古江駅以北の延伸は、戦後となります。
国分駅まで全通したのは1972年(昭和 62年)のことでした。
志布志~国分間の全通で、路線名を大隅線へ改称しています。
古江駅は2面2線をもち、列車交換が可能な駅でした。
駅舎と線路の配置は、現役時のままです。
荒平駅(鹿屋駅)方面の風景です。
新城駅(国分駅)方面の風景です、漁協の建物が見えます。
1961年(昭和 36年)までは、古江線の終着駅であり始発駅でした。
駅前の風景です。
駅前の路地です。
駅前の道路です。
駅前から見た古江駅舎です。
駅舎の入り口です。
駅の中です、廃駅から 30 数年を経過しています。
国鉄大隅線
大隅線全通前の 1968年(昭和 43年)には、古江線は赤字83 線にあげられていました。
この頃になると、大隅地区はすでに自動車による交通網が整備されていました。
鉄道を利用するのは学生や、車を持たない高齢の方に限られていました。
また、県庁所在地である鹿児島市へ行くにも鴨池・垂水フェリーがあったため、大隅線の利用は低迷します。
第2次特定交通線の基準を上回ることができず、大隅線全通から 12 年後の 1984 年(昭和59年)には廃止が承認されます。
1987 年(昭和 62年)に全線が廃止され、古江駅も廃駅となっています。
沿革
1923年(大正12年) | 大隅鉄道の駅として開業 |
1935年(昭和10年) | 国有化にて国鉄古江線の駅となる |
1972年(昭和47年) | 志布志~国分間開通に伴い大隅線に改称 |
1987年(昭和62年) | 大隅線全線廃止に伴い廃駅となる |
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