若尊(わかみこ)神社は、鹿児島県霧島市国分敷根にある神社です。
若尊鼻の入口に駐車場があり、遊歩道を約1km歩いて参拝します。
若尊鼻
若尊鼻(わかみこばな)というのは、錦江湾の最北東部に突き出した岬です。
錦江湾を海岸沿いに走る国道220 号線も、この岬に限り東側をう回しています。
岬の北側から、海岸沿いに遊歩道が続いています。
遊歩道といっても、最近整備されている平面の広い遊歩道ではありません。
昔からある自然の残る狭い道に、コンクリートが敷いてあります。
海釣りスポットとして認知されています。
訪れている方の半数以上は釣り客でした。
しかし、岬を一周することはできません。
遊歩道の最奥にあるのが、若尊神社です。
磯の香りの絶景スポット
若尊鼻は、天気が良ければ錦江湾を一望できる絶景スポットです。
訪れた日は、雲が多く光量が足りずに、色彩が映えない写真になってしまいました。
国分の街です。
国分から隼人方向です。
辺田小島・弁天島・沖小島です。
薩摩半島はかすんでしまっています。
桜島です。
大隅半島は福山や大廻の町並みがみえます。
ご祭神
神武天皇
神武天皇は日向国で生まれ育っています。
あるとき、霧島市福山町の宮浦宮にお立ち寄りになられました。
宮浦宮の前から船出して、この岬にお立ち寄りになられたといいます。
この伝説をもとに、若尊と名付けられたという説があります。
日本武尊
日本武尊(やまとたけるのみこと)が熊襲(くまそ)征伐の際に上陸したのが、ここ若尊鼻といわれています。
熊襲(くまそ)というのは、ヤマト王権に抵抗していたといわれる南九州の一族です。
日本武尊は、景行天皇の第二若皇子だったため若尊の名が付いたという説があります。
海底火山 若尊
若尊神社の真南 5 kmの深さ 200m海中には、海底カルデラがあることがわかっています。
この海底火山も若尊と名付けられています。
現在も活動を続ける活火山であり、噴気活動は海面に泡となって表れるそうです。
海釣りスポット
駐車場にある車の大半は、海釣り目的で訪れている方です。
どんな魚をねらっているのか見てみました。
シロギス・ヒラメ
駐車場の堤防のところは砂浜です。
チヌ・マダイ・メジナ
遊歩道の入口からは砂地の海底に岩礁が混在しています。
カンパチ・ブリ
岬の突端にいくと、回遊魚がねらえます。
アオリイカ
アオリイカの釣果も期待できるようです。
若尊鼻
場所 鹿児島県霧島市国分敷根
若尊神社
場所 鹿児島県霧島市国分敷根
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