霧島神宮は、鹿児島県霧島市にある神社です。
お正月3ヶ日には、30万人が訪れるという、南九州最大のパワースポットです。
歴史
創建は540年といわれています。
日本書紀や古事記では、日本は日向国の高千穂峰に、天子が降臨し始まったとされています。
高千穂峰とは、現在の霧島神宮の背後にある山のことです。
霧島神社は、この高千穂峰そのものを崇拝する、山岳信仰から始まったとされています。
一帯には霧島火山があり、社殿は噴火によりたびたび焼失してきました。
現在の社殿は、1715年に再興したものといわれています。
島津氏と霧島神宮
霧島神宮は、歴代島津氏の信仰が篤かったといわれます。
数々の戦いの前には、必ず霧島神宮に戦勝祈願をしていたのでしょう。
また、重要事項の決定のたび、霧島神宮の神の意向を仰いでいたといわれています。
窮地に立たされた際には、霧島社の神の使いが島津氏に助言していたとか。
九州の有力大名として、永年君臨し続けたのは、霧島神宮の力があったのかもしれません。
1715年の再興は、 第21代藩主、島津吉貴公より奉納されたものです。
ご祭神
主祭神は、高千穂峰に舞い降りた天子、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)となります。
相殿神(あいどのしん)は、以下六柱です。
- 木花開姫尊(このはなのさくやびめ) ・・・ 瓊瓊杵尊のお后さまです。
- 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと) ・・・ 瓊瓊杵尊の第二子です。
- 豊玉姫尊(とよたまびめのみこと) ・・・ 彦火火出見尊のお后さまです。
- 鵜鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと) ・・・ 瓊瓊杵尊のお孫さんです。
- 玉依姫尊(たまよりひめのみこと) ・・・ 鵜鷀草葺不合尊のお后さまです。
- 神倭磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと) ・・・ 瓊瓊杵尊のご曽孫さん、日本の初代天皇、神武天皇のことです。
境内スポット
参道入り口の「大鳥居」です。
参道のロータリーです。
参道の両脇には、商店街があります。
駐車場です。初詣の時は下まで満杯となります。
境内の売店です。
表参道の「二の鳥居」です。車で参拝する方はくぐりません。
「展望所」です。今日は曇っているのでパスしました。
天気の良い日は、桜島の噴煙が見えます。
「神聖降臨の碑」です。
「三の鳥居」です。
「さざれ石」は三の鳥居のとなりにあります。
参道を抜けると、社殿が見えてきます。
ご神木のメアサスギです。樹齢約800年(推定)です。
南九州の杉の祖先ともいわれています。
手前が「手水舎」です。
こちらは「神楽殿」となります。
お札やお守りはこちらで買えます。
天子降臨の地のパワースポット、周辺にはまだたくさんの見どころがあります。
観光施設も集中しているので、お泊りでのご参拝をおススメします。
おまけ(艦これ聖地)
金剛型戦艦の4番艦、「霧島」と同名なのは、偶然ではありません。
どちらも、霧島山にちなんでいます。
そして、戦艦「霧島」の守護神は、霧島神宮の神様と同体です。
必然的に、「艦これ」聖地のひとつとして数えられています。
観光パンフレット
リンク先から、霧島市の観光パンフレットがお取り寄せできます。
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